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クラシッククロームカスタムで、広角から超望遠で爽やかに切り取る蓮

2023年10月25日

いつも本ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
今回は森川花はす田に蓮を撮りに行ったのですが、夏っぽさを意識してクラシッククロームをカスタムして撮影してみました。
結果爽やかな雰囲気に仕上がりましたので、花を爽やかに撮影したい方はぜひご覧下さい!

XF90mmF2

もくじ

1.今回の設定
2.機材
3.作例
4.蓮を撮るのにおすすめのレンズ
5.まとめ

1.今回の設定

前回はPRO Neg.Stdを使用しましたが、今回はクラシッククロームを使用します。


↓前回記事です
PRO Neg. Stdをカスタムしたら、撮って出しで良い感じの色が出た話。(蓮の花編)

クラシッククロームの空の色が好きで、夏っぽさを演出出来ないかなと思い、今回カスタムして使用してみました。

カスタム内容は下記の通りです。


露出 +1前後
ホワイトバランス 晴れ
ダイナミックレンジ 200%
ハイライト −2
シャドー 0
シャープネス 0
明瞭度 0
カラー +2
カラークロームエフェクト weak
カラークロームブルー    weak
グレイン・エフェクト無し


PRO Neg. Stdでも使用しましたが、露出プラス目•ハイライト下げ•カラープラスの設定です。

最近ハイキーにハマっているので、自然とこの設定になりました。

クラシッククロームとPRO Neg. Stdの比較にもなりそうですね。


2.機材

今回の機材はこちら。

X-T4
X-Pro3

XF16-55mmF2.8
XF70-300mm F4-5.6
XF90mmF2
XF80mmF2.8

正直持ち出し過ぎたと反省しています。
総重量3.5キロくらいとなり、後から背中に来ました汗

ボディ2台持ちはレンズ交換の回数を減らして撮り比べなどが出来るのは良いのですが、お互いぶつけないようかなり気を使います。
(過去にボディと金属製のレンズフードをぶつけて、ボディに傷を付けたことが•••)

XF80mmかXF90mmF2を取捨選択すべきなんでしょうが、私の中では別の役割なので出来たら両方持ち出したいレンズなのです。

強いて言うなら蓮はマクロ撮影する機会は多くはないので、外すならXF80mmだったかな?と思います。


3.作例

XF16-55mmF2.8から貼っていきます。
せっかく換算24mm〜84mmまで使用できるので、広角側でも撮影してみました。

※基本焦点距離は換算での記載になります。

24mm

広角端でぐっと寄って撮影。
ただ蓮田は寄れる限度が有るので難しいところ。

24mm

こちらは広角端で青空を入れてみました。
背景はいい感じになったと思いますが、主題の蓮がまばらなので本当に構図が難しいです。

24mm

まだ纏まったかな?という一枚です。
雲のおかげで上の空間も埋まっている感じがします。
広角は特に脚を使って、良い構図を探すことが重要ですね。

24mm

一個上の画像からもう少し寄ったバージョンです。
寄るほど迫力は出ますが、パースで歪むのが難しいところ。

24mm

広角感薄めですが、24mmでの撮影です。

24mm
24mm

思いっきり寄って、思いっきり絞りました。(F11)
個人的にパースが気になってしまいます。

24mm

今度は縦構図にて。
雲のおかげで空は埋まりましたが、花びらが落ちてしまった株も写ってしまっており、画角整理の難しさを感じます。

30mm

少し準広角にて撮影。
30mmにするだけで、大分パースが落ち着きます。

34mm

この自然な見え方が35mmの魅力ですよね。
何気ないのですが、どこが収まりが良いように感じます。

53mm

50mm付近になると、まばらな感じが薄れて構図を作りやすくなってきます。

51mm

蓮と空だけにしてるので、望遠で撮ったかのような一枚になりました。

51mm

少し後ボケがうるさいかな?と感じます。

51mm
83mm

望遠端にて撮影。
蓮は物理的に距離がある点で、望遠側で撮るのが切り取りやすいです。
また形が重要な花なので、パースが付きにくい望遠側の方が綺麗に撮れます。

83mm

望遠になると前ボケも取り入れやすくなりますし、まばらでも圧縮効果で映えるように写せます。

83mm

何故か絞ってしまった一枚。(F4)
後ボケが主張しているので、開放で良かったと反省。

83mm

中望遠域に入れば花の形も整います。

次はXF80mmF2.8です。

122mm

F2.8でもそれなりにボケます。

122mm
122mm

この場合はボケが足りず、駐車場の車が有ると分かってしまいます汗

122mm

花びらの立体感が感じられます。

122mm

マクロならではの一枚。
蜂にピントが合わせられなかったのが残念です。

122mm

今回もグルグルボケは絶好調です。

122mm

三姉妹?

次はXF90mmF2です。

137mm

一枚上の写真と同じ被写体ですが、全く別の一枚に仕上がっています。
撮った距離もこっちの方が近いような気もしますが、流石のボケ感です。

137mm

ボケが美しいです。本当に良くボケてくれます。

137mm

F4まで絞ってもこの自然なボケ味です。

137mm

青空にこの白色が本当に映えます。

137mm

前ボケも良い感じです。

最後にXF70-300mmF4-5.6です。
物理的に距離を詰められない蓮田において、超望遠は重宝します。
他に撮影に来られていた方も、大体超望遠を付けておられました。

457mm

450mm有ればご覧の通り、遠くの被写体もぐっと引き寄せて撮影可能です。

457mm

前ボケも取り入れてみました。
ズームですが、それなりに綺麗にボケてくれています。

457mm
457mm

夏らしい爽やかな色が出ています。
写りもそれなりで、何より軽いのがこのレンズの魅力ですね。
換算107mm〜457mmで500グラム台は、正直凄い軽さです。
加えて望遠端はハーフマクロと、利便性が高いです。

玉ねぎボケ、望遠端の端は絞っても改善しないなど妥協は有りますが、携帯性がずば抜けているのでそこは選択です。
(画質優先の方は100-400の選択肢が有ります。)

298mm

うるさくないボケです。
軽くて良く写るので、携帯性を重視する方にはお勧めします。


4.蓮にオススメのレンズ

作例をご覧頂いてお分かりになると思いますが、基本的には望遠〜超望遠がおススメです。

広角だとどうしてもパースで歪んでしまい、花びらの形が歪になってしまいます。
そもそもそれだけ近くに蓮が咲いているか、という問題も有ります。

50mmも撮れますが単焦点でボケ量を活かして撮らないと主題がはっきりしにくいと感じます。

中望遠の85mmくらいから撮れるかな・・・と感じます。
XF80mm(122mm)でも被写体の距離によってはボケ不足を感じることもあります。
XF90mm(137mm)はボケ量で背景処理しやすいので、距離が有っても割と行けるなと感じました。

富士の望遠だと選択肢は
XF50-140mmF2.8
XF50-200mmF3.5-4.8
XF70-300mmF4-5.6
XF100-400mmF4.5-5.6
XF150-600mmF5.6-8
XF200mmF2

と言ったところでしょうか。
この中で私は70-300しか持っていないので比較は出来ませんが、携帯性優先なら70-300がオススメです。50-200以外は画質優先のレンズとなっており、基本一キロ以上の重量となります。

重くても画質優先!であればF2.8通しや100-400mmを選べば良いと思います。

突き抜けた写りが欲しい方はXF200mmF2かと思いますが、お値段もかなりのものです汗


5.まとめ

蓮で夏っぽく爽やかな一枚を撮りたい方は
・クラシッククロームカスタムで
・望遠レンズを使用する
・朝10時より早く撮影する

ことをオススメします!

まだまだ蓮が楽しめる季節なので、望遠を片手に蓮を撮りに行かれてはいかかでしょうか?