頼れる相棒 XF33mm F1.4 R LM WR レビュー 作例
ジャスト50mm×ハイスペック×オールラウンダーの頼れる相棒
いつも本ブログをご覧頂きありがとうございます。
今回はXF 33mm F1.4 R LM WR のレビュー記事になります!
結論
貴重な換算でジャスト50mm、かつ死角のない写りと機能性を誇り、これ一本で通せるレンズに仕上がっています。
スペック
F値 | 1.4 |
レンズ構成 | 10群15枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
最大径×長さ | 67mm×73.5mm |
重さ | 360g |
最短撮影距離 | 30㎝ |
最大撮影倍率(フルサイズ換算) | 0.225倍 |
フィルター径 | 58mm |
AF | リニアモーター |
防塵防滴 | 対応 |
リニアモーターによる高速かつ静粛なAF、そして防塵防滴と、機能性は死角無し。
雨の日も雪の日も持ち出せる為、撮影機会を拡大してくれます。
絞りリングとフォーカスリングも節度感が有り、操作性は良好です。
両手で扱う分には軽快に扱えますが、流石に片手で扱う分には少々重さを感じます。
このレンズの強み
換算50mmであること
描写の前に、私はまずこの点に触れたいです。
従来の換算50mm付近の単焦点は全て「35mm」で、これは大体換算で52.5mmとなり、僅かに狭さを感じていました。
そんな中、満を辞して登場したジャスト50mmのレンズ。
僅か2mmの差ですが、すっと馴染む感覚です。
純正では33mmの単焦点は本レンズのみなので、その点に私は大きな価値を感じています。
シャープネスと立体感
高性能なレンズをふんだんに使用し収差を取り除いた結果、クリアでシャープな描写を手に入れました。
XF35mm F1.4と比較して、レンズ枚数はほぼ倍です。
※6群8枚→10群15枚
開放から充分すぎる解像度ですが、F2.8まで絞るにつれ更に解像度は上がります。
※近接開放のシャープネスは満足ですが、遠景は絞らないとパンチに欠ける印象。
それでも、XF18mm F1.4とXF56mm F1.2 WRの解像度には数歩分、及ばない点にはご注意を。
ボケは柔らかく、美しい
シャープながらも硬く写らないのがこのレンズの妙で、解像感を出しつつも柔らかく描写してくれます。
ボケ味も多くのシーンで良好と言えるでしょう。
ちなみに、最短開放付近のボケ量はこちら。
APS-CのF1.4ですが、最短撮影距離がフルサイズ比で短いので、寄った際はかなりボケます。
色収差は良く補正されているが・・・
ちなみに、色収差は良く補正されており出辛いですが、出ない訳では無いので注意です。
※逆光の空と木の枝といった明暗差の非常に大きい箇所は出て、軽減するにはF4以降まで絞る必要を感じます。
開放で逆光の木に向けると、ご覧の通り。
かなり過酷な条件ですので、通常はここまで出ません。
拡大するとこんな感じです。
年輪ボケ・口径食
たまに年輪ボケは出ますが、拡大して分かるかな?程度のレベルです。
基本的には年輪ボケは目立たず、美しい玉ボケが楽しめます。
また、玉ボケは絞っても「ほぼ」真円を保ちます。
作例
50mm故、色々な被写体に使用出来ます。
私は草花や街のスナップに使用していますので、それらを作例としてご紹介します。
草花
F1.4とボケの美しさを活かした写真が撮れます。
ボケ量から中望遠と見紛う場合も。
表現として取り入れる事が多い玉ボケも、ほぼ真円になるのも嬉しいポイント。
レタッチ・フィルター使用など
クリア過ぎて面白みがないなどのレビューも散見しますが、後から手を加えてやれば、それなりに味は出せます。
逆にクリアな写りを後から編集で得るのは難しいと思いますので、この路線を私は歓迎します。
一応、ご参考までにいくつか作例をご紹介します。
一旦レタッチから離れます。
スナップに
テーブルフォトにも
最短30センチなので、そこそこ寄れます。
フルサイズの50mmは大体40-50センチ位なので、最短撮影距離の短さは強みです。
その他の作例はこちら XF33mm F1.4でスナップ(撮って出し)
まとめ
描写はそつがなく優等生、携帯性が高く防塵防滴を備え、さらにAFは高速と、信頼性が高いレンズです。
ズームではなく、このレンズを使いたいという気にさせてくれるキレとボケの美しさ、そして描写性能を併せ持っているレンズです。
どんなシチュエーションにも持ち出せる換算50mmが必要な方に、お勧めしたいレンズです。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません