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近所すら広大な撮影フィールドに。XF80mm F2.8 macroレビュー。

2026年1月21日

こんにちは、ottottoです。

今回は愛用しているXF80mm F2.8 macroについて、レビューしたいと思います。
このレンズ、ネットではボケがうるさいなど良くないレビューも散見され、購入を悩まれているユーザーさんも多いと思います。
そんなユーザーさんの参考になればと思い、筆を取った次第です。

結論

写りは大変素晴らしく、解像力が有りながらも硬くならない
ただし、重くてデカい
等倍マクロで写したい被写体がある人にはおすすめ

レンズの特徴

機能盛り沢山

普通の等倍マクロよりもう少し大きく写せる、最大撮影倍率約1.5倍のレンズです。

マクロ能力参考画像です。10円玉もご覧の通りです。
オオイヌノフグリもここまで大きく撮影できます。

また、防塵防滴が有るので雨の日でも撮影可能です。
レンズ手振れ補正も有り、手持ちでの撮影もサポートしてくれます。
フォーカスリミットのスイッチも備えており、機能面では全部盛りレベルです。

頭一つ抜けた描写力

贅沢なレンズをふんだんに使用しており、写りは一級品です。
解像感抜群ながらも、ガチガチに硬くはない
ボケもピュアで煩さを感じない
と、描写面は間違いないレンズです。
ただ、とある個性が有り、それで評価が低くなってしまっている一面があります。

キレキレですが、堅くはないです。
素直なボケ
x1.4テレコン使用
しっかり絞ってもボケは素直なまま
F11

ただし、重い

まさかのXF16-55mmF2.8 I型より100グラム近く重いです。
大三元標準ズームレンズより重い単焦点はかなり限られており、Xマウントは超望遠を除くとXF50mm F1.0と本レンズのみかと思います。

しかし、逆に考えてみて下さい。
他社製でも大三元標準ズームより重い単焦点は描写第一のレンズかと思います。

つまり、このレンズもそういうことです。

距離によってぐるぐるボケが発生する

このレンズの個性その1です。
作例の項目で載せていますが、開放付近かつ距離によってグルグルボケが出ます。
これをオールドレンズのような味と捉えるか、汚いボケと捉えるかでこのレンズの評価は変わってしまいます。

ぐるぐるボケ参考画像です。

口径食がキツめに出る

このレンズの個性その2です。
玉ボケがレモン型になる口径食の影響がかなり強いです。
前述のグルグルボケも相まって背景のボケがより回っているような錯覚を覚えます。
あえてグルグルボケを出して動的な表現も可能です。

F4くらいまで絞れば解消しますが、玉ボケが角張ってくるのでどちらを取るかという選択になります。
※ちなみに絞り羽根は9枚なので、XF90mmF2より角張りは比較的抑えられています。

口径食参考画像です。
F7.1で円形になっている作例がありました。
F4以降が角張るイメージでしたが、距離によって角張り具合が異なるかもしれません。

主な特徴は上記の通りです。

その他

外装はプラですが、そこまでチープとは感じません。むしろ少しでも軽量化してくれたことに感謝です。
絞りリングはクリック感が若干弱めで分かり辛いですが、重さはしっかりあるので勝手に回ることは無いです。
XF90mmはゴリゴリとガサツに感じましたが、こちらはカチカチとしっとり回ります。

ピントリングはゴム製で、重さも適切です。
流石マクロレンズといったところで、手持ちの純正レンズの中では最も回す感触が優れています。

AFについてはリニアモーターのお陰で、0.5m〜無限遠なら子供も撮れるレベルで早いです。
マクロ域もそれなりの速度で合わせてくれるので、割と快適です。

ただしマクロ域でコントラストが低いものだと、最短〜無限遠まで行き来して迷う傾向がありますので注意です。

非球面レンズの宿命で年輪ボケは出ますが、必ず出るわけではありません。

年輪ボケの参考に。

フードの装着感は良好です。
富士のレンズは初期のレンズほど装着感が〜と言われがちです。
実際XF16-55mmF2.8はしっかりハマりを確認した後に回さないと、変に噛み込んでしまいきちんと嵌りません。
XF80mmはそんなことはなく、気持ちよく嵌ってくれるのでその点は嬉しいです。
樹脂製のフードなので見た目はカッコよくは無いですが、長いので雨の日は重宝します。

描写について

レンズ構成は12群16枚。

スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚、非球面レンズ1枚を含む構成と、この時点で只者では無い感をひしひしと感じます。

解像力は開放から高いのですが、硬く感じることは決して無く、柔らかさも兼ね備えています。

柔らかくも、綿毛の一本に至るまで解像されています。
x1.4テレコン使用

中望遠として使用しても、被写体が背景から分離する感覚を味わえます。

ボケがうるさいなどの評価を目にしますが、それはグルグルボケを指す場合が見受けられます。
グルグルボケを考慮外にすれば、ボケ自体は前後共にピュアです。枝など煩くなりがちなボケを入れても上手く溶かしてくれる印象です。

作例

本レンズのみ

花びらの質感がたまらないです。
口径食については私は気にならないタイプなので、問題無しです。
絞ると玉ボケは角張ります。

テレコン ×1.4併用

テレコンを使用することにより、最大撮影倍率はおよそ2倍ほどになり、更なるマクロ撮影が可能です。

まとめ

マクロレンズと中望遠の両方を担える、描写第一のレンズです。
機能的にも死角は有りませんが、重い事がどうしても欠点です。
描写に重きを置いている人は、是非お試しください。

私は重いなーと思いつつ、このレンズでしか撮れない世界の為に持ち歩いています汗

焦点距離が換算122mmと、見慣れた風景も画角の狭さと圧縮効果で印象的に切り取れる画角です。
これ一本でも意外と撮れてしまう、そんな印象を持っております!

ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました!